夢見るウィリアム



ずいぶんと春らしくなりました。
今年は桜が散るのが早かったですね。
展示会の準備等々でばたばたしていたら、気が付いたら葉桜。残念…。

me.ieが商品を発表しはじめ早2年。
シリーズの数もだいぶ増え、展示会でもすべてを並べるのが難しくなりました。
愛しい子供たち、本当ならば全部並べられればいいのだけれど。



育った家は吹き抜けになった階段の壁面一面が大きな造り付けの本棚になっていました。
落ち着いたダークブラウンの木枠にはレールで移動する梯子取付られていて、初めて目にしたときはとてつもなく魅力的な空間だと子供ながらに胸躍らせたのを覚えています。
夜更かしができる週末、たびたびそこから無作為に本を抜き出し階段の段差に腰かけて飽きることなく眺めていました。

絵本から探偵小説、画集から楽譜までそれは雑多につまった本棚でしたが、なかでも好きだったのは18世紀末から19世紀前半上がりのデザイン画でした。
その時代に生きていない私にとって、古いのに新しい、といいますか。
触れるたびに現代とは違う美の感覚をそこに感じ取り、新しい発見がありました。
まるでその時代を生きた人の空気感や、人生そのものに触れているみたい。
なんて、それは少し言い過ぎですかね。


シリーズ「Deco」は少女時代写真集を眺めたあの何とも言えない感動を形にしたシリーズです。


「Deco C」は当時のデザインパターンをイメージした鉄を漆黒に加工、爪で留めたシリーズです。
透かし模様の間から反射する鏡面加工された地金が角度により華やかに光ります。
素材は目新しいですがクラシカルな雰囲気で着けやすく、和装にもよく合います。
日本的に言えばハイカラな、といったところでしょうか。



「Deco U」はランプやドアノブなど、インダストリアルなデザインがモチーフになっています。
古いのに新しい、欧風なのにオリエンタル。
そんな二面性をテーマにデザインしています。
飾っておいても美しく、使っても美しい、を目指しました。

気になるものがあればオンラインショップよりシリーズの全商品をみることができます。
宜しければ。

【me.ieオンラインショップ】
http://www.meie.shop/


Decoのシリーズを身に着けて下さるお客様が、かの時代の空気を少しでも感じられますように。




復刻版の表紙が可愛い。
母が集めていたこの童話集も、いつかきちんと読みたいな。
あ、あとはアガサクリスティーも。

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